発明協会会長賞

コンバインの刈高さセンサー（特許第5991448号）

【愛媛県発明協会】

北川　智志	井関農機株式会社　グリーンイノベーション室　室長
辻󠄀　健太郎	元　井関農機株式会社　コンバイン技術部

実 施 功 績 賞

冨安　司郎

井関農機株式会社　代表取締役社長執行役員

　本発明は、コンバインの刈取装置において、作物の根元を切断する刈刃装置の前下方に設け、対地高さを検出する接触式のセンサーに関するものである。
　本発明では、分草体のブラケットに第１軸でセンサユニットが支持され、センサユニット後部の第２軸で接地体が支持される。通常の刈取作業時には、センサユニットと接地体が第１軸回りで昇降し、センサユニットに備える回転角センサーによって第１軸回りの回動量から対地高さを算出する。また、機体後進時には、接地体が第２軸回りに前方回動し、ケース下面の凹部に入り込んで退避する。
　本発明により、刈取作業時にはセンサユニットの上昇により電子部品への浸水を防止し、後進時には接地体が高い位置まで退避することで折損を防止できるため、常に圃場面に近接して使用される過酷な使用環境にあっても安定的に対地高さを検出できるようになった。

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