公益社団法人発明協会

高度経済成長期

自動式電気炊飯器

発明技術開発の概要

 上記の発明は1955年に特許出願された。特公昭32-5987号(発明者:三並義忠、出願人:三並義忠、東京芝浦電気)に記載された「三重電気自働炊飯器」の特許請求の範囲の記載は以下のとおりである。

 「本文に詳記し且図面に示す如く炊飯釜と、該炊飯釜及び該釜の加熱水を収納する加熱釜と、該加熱釜を加熱する電熱装置と、前記加熱釜の少なくとも底部を覆い該加熱釜との間に熱気蓄熱室を構成する外装と、前記加熱釜に熱伝的に関連して設けられ加熱水の蒸発完了時に該加熱釜の予定の温度上昇に応じて前記電熱装置の附勢を断つ熱応動開閉器とを設けて成る三重電気自働炊飯器。」

 発明のポイントは、熱気蓄熱室を構成する外装で加熱釜を覆うとともに、加熱水の蒸発が完了したことを熱応動器により検出することによりタイマー機能を持たせ、外気温に拘わらず、一定の温度でご飯が美味しく炊ける構成としたことであると考えられる。

 

 (本文中の記載について)

  ※ 社名や商品名等は、各社の商標又は登録商標です。

  ※ 「株式会社」等を省略し統一しています。

  ※ 氏名は敬称を省略しています。

 


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