令和5年度全国発明表彰 受賞発明・意匠概要(敬称略)
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未来創造発明賞
スマートフォンを活用した眼科診断のための近接撮影用装置の発明(特許第6627071号)
清水 映輔 | 株式会社OUI 代表取締役 慶應義塾大学 医学部眼科学教室 特任講師 |
本発明は、スマートフォンの照明部分とカメラに装着し、眼球の主に前眼部の観察が可能な近接撮影用装置に関するものである。
スマートフォンの光源とカメラを利用して前眼部の診断に必要なスリット光、白色拡散光、青色拡散光を作り、眼の画像を撮影することで、細隙灯顕微鏡と同じように白内障、ドライアイ、アレルギー性結膜炎など多岐にわたる眼科疾患の診断が可能となった。
本発明による装置は、小型、軽量、シンプルな構造で持ち運びしやすく、3Dプリンタを用いることで安価に製造でき、スマートフォンの形状によらず適用可能である。また、スマートフォンで撮影した画像を遠隔診断に活用することができる。
日本やアフリカ・東南アジア・中南米などの開発途上国を中心に世界25か国以上で展開されており、眼科医がいない地域、十分な医療機器のない病院・診療所における眼科診断のさらなる普及が期待される。
スマートフォンに装着した近接撮影装置 | 撮影風景 |
本発明で作り出せる光 |