発明協会会長賞
利用者も介護者にも優しい排泄感知システム(特許第7048057号)
[秋田県発明協会]
伊藤 毅 |
株式会社秋田テクノデザイン 代表取締役 |
小笠原 雄二 |
株式会社ホクシンエレクトロニクス 技術顧問 |
近藤 康夫 |
元 秋田県産業技術センター 電子光応用開発部 部長 |
丹 健二 |
秋田県産業技術センター 電子光応用開発部 上席研究員 |
伊藤 亮 |
秋田県産業技術センター 電子光応用開発部 主任研究員 |
大竹 匡 |
秋田県産業技術センター 先進プロセス開発部 研究員 |
本発明は、排泄時の排尿量と態様(排尿か水様便か)をリアルタイムに把握するための排泄センサーと尿量推定アルゴリズムに関するものである。
本発明では、センサーが排泄を感知し、無線通信で介護スタッフのPC、スマートフォンに排泄情報を通知することで、必要なときにおむつ交換を促す排泄感知システムを実現した。センサーの複数個所に設けた導通電極間のインピーダンスを測定することで少量の排泄でも確実に感知するとともに、インピーダンスのAD変換値の立下り時間と滴下量の相関関係に基づくAD変換値の2次方程式化、及び絶縁電極・導通電極間の静電容量測定を組み合わせたアルゴリズムにより高精度に排尿量を推定することができる。
本発明により、適切なタイミングでおむつを交換できるようになり、利用者の尊厳保持、介護者の負担軽減、おむつの使用量抑制に繋がった。排泄ケア支援装置として介護現場の人手不足解消に貢献することが期待される。
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