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令和6年度東北地方発明表彰

日本弁理士会会長賞

磁束制御型三相一体可変リアクトル(特許第6437849号)

[宮城県発明協会]

大日向 敬

東北電力株式会社 研究開発センター 専門役

彦坂 知行

富士電機株式会社 エネルギー事業本部
変電システム事業部 変電技術部 主査

林田 広和

富士電機株式会社 エネルギー事業本部 千葉工場
設計第一部 変圧器電気設計課 課長

川西 敬造

富士電機株式会社 エネルギー事業本部 千葉工場
設計第一部 部長

有松 健司

東北電力株式会社 研究開発センター 主幹研究員

実 施 功 績 賞

写真 東北電力株式会社 取締役社長 社長執行役員

北澤 通宏

富士電機株式会社 代表取締役会長CEO


 本発明は、制御巻線の直流電流調整により鉄心の磁気特性を積極的に制御することで、主巻線のリアクタンス値を連続的に可変できる三相一体型の可変リアクトルに関するものである。
 本発明は、従来困難であった可変リアクトルの三相一体化を実現した新たな構造であり、二つの五脚鉄心と交流・制御巻線で構成され、直流制御電流で鉄心の磁束密度を制御することで、交流巻線の実効的なリアクタンスを調整する。本発明により、可変リアクトル一台で三相交流回路へ適用可能となり、大幅な低コスト化、小型・軽量化を実現できた。
 可変リアクトルは電圧安定化や力率調整など電力系統に広く適用でき、低圧から高圧まで幅広い応用が可能である。特に電圧調整装置への適用は、極めて簡単で堅牢な構造から信頼性、耐久性、コスト面で優位となる。本発明により、再エネ導入拡大に伴い必要となる電圧対策のコスト低減が可能になるため、再エネ利用拡大や低炭素社会実現に大きく貢献することができる。

可変リアクトルの原理

可変リアクトルの原理

磁束制御型三相一体可変リアクトルの構造

磁束制御型三相一体可変リアクトルの構造


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