北海道発明協会会長賞

リモコンによるトレーラーダンプ操作装置（特許第7401150号）

【北海道発明協会】

山口　幸将

株式会社オートサービスヤマグチ　代表取締役

　本発明は、トレーラーダンプの荷台の昇降を、車外の荷台がよく見える場所からリモコンで操作することを可能とするものである。
　従来、荷台の昇降スイッチはトレーラーヘッドに取り付けられていたため、穀物や土砂などが適正な速度で降ろされているか、運転席から確認することが難しかった。また、荷台を昇降するリモコンを備えた運搬車両では、リモコンをポケットにしまうなどした際、誤ってスイッチが作動し、予期しないタイミングで荷台が動くなどの課題があった。
　本発明では、トレーラーヘッドに連結されるトレーラーダンプの荷台を昇降するための独立した油圧装置（駆動源）を設け、この電源をトレーラーヘッドのハザードランプの点灯電力から供給する構造とした。運転者がハザードランプや駐車灯を点灯させ、トレーラーダンプが停車している状態でなければ駆動しないため、リモコンの誤操作による荷台の昇降を防ぐことができる。
　本発明により、運転者が一人でもリモコン操作で安全にトレーラーダンプの荷台を昇降できるようになり、運搬・物流業界における人手不足対策に貢献することが期待される。

制御部への電力供給経路

前へ　／　次へ