発明協会会長賞
自動負荷追従運転で経済的な小水力発電装置(特許第6778974号)
【岡山県発明協会】
桑原 順 |
株式会社エリス 代表取締役 |
佐々木 壮一 |
国立大学法人長崎大学 大学院工学研究科 助教 博士(工学) |
本発明は、流速の大きい水面付近の水流を利用し、水流が水車に当たる角度を調整し、水車に誘導される水の流速を弱めることなく、水路内の水量に応じた効率的な発電を可能とする水力発電装置である。
本発明では、上流側に位置する第一導水路、下流側に位置する第二導水路、これらの導水路の最下流で水流に対し直交する方向に回転軸を有する水車、第二導水路を上流又は下流方向に移動可能とする横移動装置、及び水車を鉛直方向に移動可能とする縦移動装置を備えている。横移動装置及び縦移動装置によって第二導水路及び水車を移動できるため、水路内の水量に応じた効率的な発電を可能にしている。
本発明により、自動負荷追従運転が可能となり、水量の変動率が大きい用水路や河川にも水力発電装置を設置できるようになった。また、流速の大きい水面付近の水のみを利用するため、塵芥対策の作業負担を軽減できるとともに、内陸生態系の保全に寄与することができる。
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