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【平成28年度関東地方発明表彰】

発明協会会長賞
氏名: 松田 淳一
会社名: 富士油圧精機株式会社
役職: 代表取締役社長
発明の名称: 高速背切り装置
  特許第4282634号【受賞発明の内容】
松田 淳一様
発明のポイントをお教えください
 本発明は、印刷物の印刷から指定部数結束に至るまでの搬送過程(上流から、①輪転機、②背切り装置、③集積機)において、②の改善に寄与するものです。
 背切り装置とは、ベルトコンベアをサシミ状(印刷物が大部分を重ねられた様子)で流れる印刷物の間に隙間を作る部数管理装置です。印刷物のエッジを検出するレーザセンサによる部数信号、印刷物をつかむアーム、部数信号の指示で瞬時に変則する2台のコンベアで装置を構成することで印刷物の流れを乱さず、正確な部数管理を可能にしました。
 本発明により、出荷先での部数不足を防ぐ為に習慣化されていた印刷物の余剰生産防止を可能にしました。
苦労した点はどこでしょうか
 印刷物の生産搬送ラインは、不良品発生を防止するため、搬送中の姿勢乱れは厳禁です。さらに、輪転機の動作回転数まで速度を上げた状態での正確な部数管理も求められました。これらを両立させることが最大の課題でした。解決する手段として、群馬県立群馬産業技術センター様、群馬大学様とともに品質工学手法を用いた評価試験を行いました。
受賞のご感想をお願いします
 最初に、本発明は産官学連携事業での成果であり、群馬県立群馬産業技術センター様、群馬大学様への感謝の意を申し上げます。今回の受賞については大変光栄に思いますとともに、産官学連携事業の成果への評価がなされたことへの喜びがあります。弊社は「人財技術立国」を経営理念に掲げております。社員と身に着けた技術は財産であり、これらを高めていった結果が今回の受賞につながったと考えております。

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