【平成27年度東北地方発明表彰】
東北経済産業局長賞
発明のポイントをお教えください
本発明は、一般的な醤油の主原料である大豆、小麦を使用せず、脱脂エゴマ種子のみを主原料として発酵させた醤油風調味料に関するもので、アレルギーの子供たちが増えているという社会問題に対応するために開発されたものです。
エゴマは脂分の健康効果が注目され、地域農業でも栽培が盛んになってきました。脱脂して油を搾った残りからも効率よく調味料にすることができるため、資源の有効利用にもつながります。
エゴマは脂分の健康効果が注目され、地域農業でも栽培が盛んになってきました。脱脂して油を搾った残りからも効率よく調味料にすることができるため、資源の有効利用にもつながります。
苦労した点はどこでしょうか
魚醤という選択肢もありましたが、風味において醤油とは違うものになりました。原材料が小麦や大豆というだけでも敬遠されるため、多くの穀物を試しましたが、地域産業を考えエゴマ単独での製麹に挑戦し続けました。蛋白の変性具合を調整し、メッシュサイズを微生物が醗酵しやすいサイズに揃え、微生物をエゴマに馴化させるために何日も泊まり込みました。失敗しながらも地域のエゴマ生産者の顔を思い浮かべながら開発を続けたことです。
受賞のご感想をお願いします
この度は名誉ある賞を賜り、大変光栄に思っております。また、本発明の研究段階、出願段階、製品化段階それぞれにおいて、ご協力をいただいた多くの方々に心より感謝申し上げます。
地方の小さな醤油屋ですが、今後も地域の産業とともに身近な誰かの役に立つ仕事を作り続けたいです。日本の伝統的な基礎調味料を担う身として、醸造した調味料を応用して地域の食文化の向上にも貢献していきたいです。
地方の小さな醤油屋ですが、今後も地域の産業とともに身近な誰かの役に立つ仕事を作り続けたいです。日本の伝統的な基礎調味料を担う身として、醸造した調味料を応用して地域の食文化の向上にも貢献していきたいです。
Copyright©1996- Japan Institute of Invention and Innovation All rights reserved