発明協会会長賞
大容量高圧・特別高圧用アモルファス変圧器(特許第6711788号)
【新潟県発明協会】
田中 雅也 |
株式会社 日立産機システム 事業統括本部 受変電・配電システム事業本部 配電システム事業部 変圧器設計部 標準開発グループ 企画員 |
篠原 誠 |
株式会社 日立産機システム 事業統括本部 受変電・配電システム事業本部 配電システム事業部 事業部員 |
佐藤 辰則 |
元 株式会社 日立産機システム 事業統括本部 |
多田 周二 |
株式会社 日立産機システム 事業統括本部 受変電・配電システム事業本部 配電システム事業部 変圧器設計部 注文設計グループ 技師 |
杉田 亮佑 |
株式会社 日立産機システム 事業統括本部 受変電・配電システム事業本部 配電システム事業部 変圧器設計部 標準開発グループ 技師 |
実 施 功 績 賞
竹内 康浩 |
株式会社 日立産機システム 取締役社長 兼 CEO |
本発明は、超高効率なアモルファス変圧器を、容量の大きな高圧・特別高圧向け配電用変圧器市場に導入する際に必要となる小型化技術である。
配電用変圧器の負荷側で短絡が起きコイルに短絡電流が流れると、電磁機械力により内側巻線と外側巻線との間で反発力が発生し、内側巻線はコイル内側に、外側巻線はコイル外側に変形することにより鉄心が圧迫され、特性が悪化する。従来は、コイルと鉄心の間にE字型金具を挿入し、外側にコイル押さえ金具外部材を設けていたが、鉄心の周りに渦電流が発生しないよう、金具と外部材との間に絶縁物が必要となり、変圧器の大型化を招いていた。
本発明では、E字型金具の中央部を両端部よりも高くすることで、コイルが外側に変形した際に、中央部のみをコイル押さえ金具に当接させる構造にした。
本発明により、鉄心圧迫による特性悪化の抑制が可能になるとともに、絶縁物等の部品点数を少なくすることができ、変圧器の小型化を実現した。
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