文部科学大臣賞
流体圧シリンダ(特許第6530800号)
【岐阜県発明協会】
小林 俊雄 |
カヤバ株式会社 ハイドロリックコンポーネンツ事業本部 技術統轄部 開発実験部 第三実験室 係長 |
松本 七彦 |
カヤバ株式会社 ハイドロリックコンポーネンツ事業本部 技術統轄部 岐阜南油機技術部 設計室 係長 |
今井 則文 |
カヤバ株式会社 ハイドロリックコンポーネンツ事業本部 技術統轄部 開発実験部 第二実験室 |
日笠 貴大 |
カヤバ株式会社 ハイドロリックコンポーネンツ事業本部 技術統轄部 開発実験部 第二実験室 |
実 施 功 績 賞
川瀬 正裕 |
カヤバ株式会社 代表取締役社長執行役員 兼 CEO |
本発明は、建設機械等のアクチュエータとして使用される流体圧シリンダの構造に関し、シリンダチューブの内壁の特定位置に溝を設けることで、疲労耐久強度を維持しつつ薄肉化を可能とするものである。
流体圧シリンダは、高圧下で高い疲労耐久強度が必要であるが、環境対策かつコストダウンの方策としてその軽量化を企図した。しかし、流体圧シリンダのシリンダチューブを薄肉化すると溶接部の根元に応力が集中し、所望の疲労耐久強度を満たせない課題があった。本発明では、溶接部の根元の近傍に溝を設けることで、シリンダチューブに掛かる力の流れが溶接部の外周側を通るようになり、根元に掛かる応力の低減を可能にした。
本発明によって、シリンダチューブを薄肉化しても所望の疲労耐久強度を満たすことができるようになり、軽量化による省資源化、コストダウンを実現した。
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