発明協会会長賞
長時間自動化効率を高めた拡張型FMC(特許第7388786号)
【富山県発明協会】
北村 彰浩 |
キタムラ機械株式会社 代表取締役 社長 |
本発明は、マシニングセンタの自動パレット交換装置(APC)について、ワーク段取りの作業効率を飛躍的に向上するとともに、長時間自動運転FMC(Flexible Manufacturing Cell)へのトランスフォームを可能にすることで工場設備の生産性向上を図るものである。
従来、多数のパレットにワークを装着する場合、加工済みワークパレットを段取り台に呼び出す作業を何度も繰り返す必要があったが、本発明では通常の段取り台とは別にワークストッカーの全面にインターロック付きの観音開き式アクセスドアを設けることで、作業者は一度に全てのワークを出し入れできるようになった。さらに、多量のストッカーを備えた自動パレット交換装置を機械の納入から数年経過した後でも追加拡張可能とすることで、追加投資額を抑えたFMC化を可能とした。
本発明により、パレット数が増えてもパレット交換装置の自動化効率を飛躍的に高めることができる。また、限られたスペースを有効利用してFMC化が可能であり、作業現場の効率化や人手不足対策に貢献している。
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