日本弁理士会会長賞
斜め型除鉄装置(特許第4237119号)
【徳島県発明協会】
大西 賢治 |
ダイカテック株式会社 代表取締役 |
塚原 大祐 |
日東電工株式会社 ICT事業部門 生産技術統括部 生産技術部 生産技術2課 |
実 施 功 績 賞
野村 剛 |
ダイカ株式会社 代表取締役 |
本発明は、半導体などに使用される絶縁材料の粉体中から導電性磁性金属を除去するための棒磁石が組み込まれた除鉄装置に関するものである。
棒磁石を水平に配置した従来の除鉄装置には、粉体の棒磁石上面への堆積による棒磁石間の粉体架橋(閉塞)や除去性能の低下等の課題があった。本発明では、棒磁石の傾斜によって、一時的に堆積した粉体が断続的に棒磁石上面を移動しながら磁極を横切って滑落を繰り返し、棒磁石の表面が頻繁に露出するようになることで、除去性能が向上することを見出した。また、棒磁石の傾斜角度は、粉体の流動性に適した角度があり、傾斜角度とともに除去性能が向上し、安息角付近をピークとして以後は除去性能が低下する。
本発明によって、従来の水平型除鉄装置に比べ除去性能が1.3〜1.8倍に向上したほか、除鉄装置内における流動性の低い粉体の閉塞トラブルを回避できるようになった。
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