中小企業庁長官賞

快適歩行と安定自立を可能にした一点杖（特許第6590177号）

【大分県発明協会】

佐藤　浩司

ケイ・デザイン　代表

　本発明は、１点杖使用時の杖を手放す際の不便を解消するため、杖先に自立用の開閉脚を取り付けることで、不安定に立てかけることなく、杖がどこでも自立できるようにしたものである。
　杖先の開閉脚は、歩くときには閉じることで純粋な１点杖としてスムーズな歩行ができる。一方で、立てる際には４本脚を開き、十分な脚幅で安定自立が可能となる。このように開閉脚方式とすることで既存の自立型杖の不便な部分を解消した。また、開閉脚の開閉に際しては「回転」、「スライド」の２段階の手動動作で簡単に行えるようにした。さらに、携帯性を損なわないように、シンプルな構造で小型、軽量化を実現した。
　これまでトイレ、レジ、レストラン等、杖を手放す際には、様々な場面で不便がともなっていたが、本発明により安心、安全に杖を手放せ、気軽に外出できるようになるため、高齢者等の外出機会が増えることも期待される。

発明品の全体画像

開閉脚の特徴