【令和3年度東北地方発明表彰】
文部科学大臣賞
発明のポイントをお教えください
本発明は、鋳造の際に木型を使用して作っている砂型を、直接機械加工して作製するために、鋳物砂を樹脂で固めた砂ブロックを機械加工に適した性質に製造する技術です。
木型を使用して砂型を作製する場合、木型自体の精度や砂型を作る作業の誤差により、砂型の形状精度や砂型を使って作製する鋳物の形状精度は低下してしまう傾向にありました。そこで、本発明では木型作製の工程を省略し、機械加工で直接砂型を作製することで、形状精度の低下を抑制する試みを行いました。
木型を使用して砂型を作製する場合、木型自体の精度や砂型を作る作業の誤差により、砂型の形状精度や砂型を使って作製する鋳物の形状精度は低下してしまう傾向にありました。そこで、本発明では木型作製の工程を省略し、機械加工で直接砂型を作製することで、形状精度の低下を抑制する試みを行いました。
苦労した点はどこでしょうか
画期的な発明でも、現場の作業者への負担が大きくなるようでは使いこなすことができません。その為、使用する鋳物砂や硬化用の樹脂など、日ごろ利用しているものになるべく近いものを使用することを心がけました。
技術面では、鋳物砂には粒径の異なる砂が組み合わされているため、それらがなるべく偏らず均質に固まる様にするための条件選定に苦労しました。この技術により、砂型の形状精度や表面粗さが低下するのを防ぎ、安定した加工が可能となりました。
技術面では、鋳物砂には粒径の異なる砂が組み合わされているため、それらがなるべく偏らず均質に固まる様にするための条件選定に苦労しました。この技術により、砂型の形状精度や表面粗さが低下するのを防ぎ、安定した加工が可能となりました。
受賞のご感想をお願いします
この度は栄えある賞にご選出いただき誠にありがとうございます。また、受賞にあたり、ご協力をいただきました皆様へ深くお礼申し上げます。
鋳造は従来技術の積み重ねによって支えられてきておりますが、そこに新しい技術を加えたことで、国内鋳造業の今後の発展につながって欲しいと考えております。これからもさらに日本の鋳造業に貢献できるよう精進して参ります。
鋳造は従来技術の積み重ねによって支えられてきておりますが、そこに新しい技術を加えたことで、国内鋳造業の今後の発展につながって欲しいと考えております。これからもさらに日本の鋳造業に貢献できるよう精進して参ります。
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