【令和3年度北海道地方発明表彰】
中小企業庁長官賞
氏名: | 佐藤 寿樹 |
会社名: | 株式会社武田鉄工所 |
部署・役職: | 管理部 課長 兼 環境循環エネルギー室 室長 |
発明の名称: | 農業残渣燃焼用小型バイオマスバーナー |
特許第6822653号【受賞発明の内容】 |
発明のポイントをお教えください
本発明は、小麦くず、もみ殻などの農業残渣からなるバイオマスを燃料として、安定的・持続的に燃焼することを可能とする小型バイオマスバーナーの燃焼技術に係るものです。この燃焼技術は、燃焼炉として回転炉を採用し、①燃焼空気送風機構とその制御に係る発明と②回転炉の回転制御方法に係る発明を付加した技術です。
本発明は、農業残渣を燃料として利用することを可能とし、脱炭素社会、循環型社会、地域活性化社会の確立に貢献するものです。
本発明は、農業残渣を燃料として利用することを可能とし、脱炭素社会、循環型社会、地域活性化社会の確立に貢献するものです。
苦労した点はどこでしょうか
農業残渣は燃料として次の課題があり、安定した持続燃焼が難しいものとなっていました。①発熱量が小さい(木質バイオマス比1〜2割減)、②灰分が多い(木質バイオマス比5〜10倍)、③クリンカ(ガラス質の固形物)が発生する(木質バイオマスは、クリンカ発生がほとんどなし)です。
そもそもこのような課題を解決する技術開発は前例が少なく、それ故当社独自で試験機を製作し、燃焼試験を繰り返して現象を分析し、改良を行うという試行錯誤の連続でした。
そもそもこのような課題を解決する技術開発は前例が少なく、それ故当社独自で試験機を製作し、燃焼試験を繰り返して現象を分析し、改良を行うという試行錯誤の連続でした。
受賞のご感想をお願いします
この度は、本製品の燃焼技術を評価いただき、このような貴重な賞を受賞させていただいたことに深く感謝いたします。受賞に当たり、ご協力をいただきました皆様へ深く御礼申し上げます。
本製品は、これまで木質中心で行われてきたバイオマス熱利用に、農業残渣という新たなバイオマスの熱利用の道を開くものです。この製品は、地域農業社会への貢献を念頭に置きながら開発されたもので、低コストの地域分散的な熱利用システムの普及を目指します。
本製品は、これまで木質中心で行われてきたバイオマス熱利用に、農業残渣という新たなバイオマスの熱利用の道を開くものです。この製品は、地域農業社会への貢献を念頭に置きながら開発されたもので、低コストの地域分散的な熱利用システムの普及を目指します。
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