【令和元年度北海道地方発明表彰】
文部科学大臣賞
発明のポイントをお教えください
本発明は、無人潜水艇や海底地震計など海中で長期間使用する海洋機器の耐圧防水素材として開発された、無色透明の高弾性ポリマーです。100MPaの水圧環境(水深1万メートル相当)でも高速デジタル回路の安定動作を実現し、高い電気絶縁性と光・電磁波・磁気の透明性を保持しますので、海洋機器に留まらず、5G通信機器や次世代自動車、航空宇宙機器など最先端の電子デバイスが求める様々な防水処理を簡便に実現いたします。
苦労した点はどこでしょうか
原点となるポリマーは約8年前に偶然発見されましたが、当時の私たちは化学について全くの素人であり、ポリマーの製造と現象の再現は出来ても、何故このポリマーが「極めて良好な耐圧防水性能」を発揮するに至ったのかを説明する事は出来ませんでした。6年近い時間をかけ、大学や公設試の専門家、担当された弁理士の先生と何度も相談し、原理確認の試験方法をご指導いただき、漸く製品化と特許取得に至る事が出来ました。
受賞のご感想をお願いします
今回、このような素晴らしい賞を賜り、大変光栄に思います。また、本発明にご協力いただいた皆様に心より御礼申し上げます。
昨今のデータネットワーク普及は著しく、人類の活動領域であれば山野から海面、果ては深海底まで様々な電子機器が設置される時代となりました。私たちは今回の受賞を励みとして、更なる防水技術・防水素材の研究を進め、わが国の国土情報化に必要な「防水ニーズ」に取り組んで参りたいと思います。
昨今のデータネットワーク普及は著しく、人類の活動領域であれば山野から海面、果ては深海底まで様々な電子機器が設置される時代となりました。私たちは今回の受賞を励みとして、更なる防水技術・防水素材の研究を進め、わが国の国土情報化に必要な「防水ニーズ」に取り組んで参りたいと思います。
Copyright©1996- Japan Institute of Invention and Innovation All rights reserved