北海道発明協会会長賞
通気量自動制御堆肥化システム(特許第5565773号)
【北海道発明協会】
宮竹 史仁 |
国立大学法人帯広畜産大学 環境農学研究部門 准教授 |
本発明は、堆肥の発酵を促進させるために使用される送風機の制御システムである。このシステムは送風機の省エネ化や堆肥の品質向上、堆肥化過程で発生する温室効果ガス等の排出抑制を図るものである。
堆肥に挿入された温度センサーの情報から堆肥発酵の状況を判断し、予めプログラムされたシステムを用いて送風機をインバーター制御することにより最適な通気量の自動供給を可能とする。この自動制御により、送風機の使用電力量の大幅な削減、蓄熱効果による長時間の高温持続で得られる病原菌の死滅等の安全性の向上、堆肥化で発生する温室効果ガス排出量の抑制を実現する堆肥製造システムである。
堆肥の発酵状況に応じて通気量を最適、且つ、必要最低限に自動調整することで、安定した堆肥化を行いながら、電気代を60〜70%程度削減でき、加えて、温室効果ガスの排出削減や発酵の促進が図られる。
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