【平成30年度四国地方発明表彰】
特許庁長官賞
発明のポイントをお教えください
フックが左右かつ前後方向に動いて連結する従来型物置の錠前構造では保安上の課題がありました。本発明は、フックを鎌形にすると共にその動作を垂直面上で時計回りまたは反時計回りの動きになるよう構造を改良して、扉の確実な施錠状態を維持できるようにしました。また、クランクの動作角を90度未満にしたことでコンパクトになり、錠前の操作部を、扉の端面にできるだけ近づけて開閉動作をよりスムーズにすることができます。
苦労した点はどこでしょうか
設計初期、物置の錠前としては躯体本体へ連結する鎌形部品のガタつきが大きく、施錠の安全性・耐久性・操作力に課題がありました。そんな中、日本全国や海外で不特定多数の方が、より安心して便利に使えるものにしたい思いから、限られた時間の中で妥協せずに一つ一つの課題に取り組み続けたことが苦労した点です。結果、スライダクランクを応用した機構に辿り着き、実験を繰り返して確実なものに近づけることができました。
受賞のご感想をお願いします
物置発売50周年を迎えるこの年に、大変名誉ある賞を賜り感謝申し上げます。これも弊社を必要として下さるお客様、私たちを見守り、より良い結果が生まれるように導いて下さる諸先輩、傍らで支えてくれる同僚のおかげです。この受賞を糧とし、快適な住環境づくりを目指す企業の一員として、今後も地域社会の発展に寄与できるよう邁進してまいります。
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