【平成30年度関東地方発明表彰】
発明協会会長賞
氏名: | 高平 博幸 |
会社名: | セイコーインスツル株式会社 |
部署・役職: | プリントシステム事業部 開発部 開発一課 |
発明の名称: | カッター付きサーマルプリンタ機構 |
特許第5265972号【受賞発明の内容】 |
発明のポイントをお教えください
POSレジ等に組み込まれるカッター付きサーマルプリンタ機構では、紙詰りで可動刃と固定刃の咬み合いが発生した際に、簡単な操作で速やかに復旧させることが要求されます。
本発明では、搬送ローラを本体から離脱させるレバー操作でカッターロックを解除することができます。したがって、これとは別の操作でカッターロックを解除していた従来製品に対して、部品点数を減らして小型化とコスト削減を達成しながらも、ユーザーの負荷が少ないカッターロック解除を実現できます。
本発明では、搬送ローラを本体から離脱させるレバー操作でカッターロックを解除することができます。したがって、これとは別の操作でカッターロックを解除していた従来製品に対して、部品点数を減らして小型化とコスト削減を達成しながらも、ユーザーの負荷が少ないカッターロック解除を実現できます。
苦労した点はどこでしょうか
従来製品では独立していた搬送ローラ離脱機構とカッターロック解除機構を、本発明では1つの機構として1回の操作でこの2つの機構を動作可能とし、さらにこの機構を省スペース内で実現させたことです。
特に、1回の操作で復旧させるために、搬送ローラ離脱の妨げとなるカッターロックを解除した後に搬送ローラを離脱させていますが、これは、サーマルプリンタ機構の小型化で1回の操作ストロークが小さいという制約の下で大変苦労した点です。
特に、1回の操作で復旧させるために、搬送ローラ離脱の妨げとなるカッターロックを解除した後に搬送ローラを離脱させていますが、これは、サーマルプリンタ機構の小型化で1回の操作ストロークが小さいという制約の下で大変苦労した点です。
受賞のご感想をお願いします
本発明のプリンタ機構は、POSレジをはじめとする多種多様な端末に搭載され、多くの国で多くのユーザーに使用されています。これは、本発明が、「簡単な操作で速やかに復旧させる」というユーザーの要求を満足した結果だと自負しております。
今般、本発明のそのような点が評価され、大変名誉ある賞を賜り、身に余る光栄に存じます。今後もユーザーに喜ばれる製品を開発し、サーマルプリンタを通してPOS産業の発展に貢献していきます。
今般、本発明のそのような点が評価され、大変名誉ある賞を賜り、身に余る光栄に存じます。今後もユーザーに喜ばれる製品を開発し、サーマルプリンタを通してPOS産業の発展に貢献していきます。
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