発明協会会長賞
治療中に最適条件を簡単設定するX線装置(特許第4585067号)
【栃木県発明協会】
松本 正典 |
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 X線事業部 VL開発部 VL開発担当 参事 |
山田 尚樹 |
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 サービス本部 グローバルサービス部長 |
実 施 功 績 賞
瀧口 登志夫 |
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、血管内治療中におけるX線診断装置の設定作業を簡略化し、医師がカテーテル操作等に専念できるようにするものである。
汎用の循環器X線診断装置では、その使用目的の多さ故に設定項目が膨大となってしまう結果、治療中の設定変更は医師から労力と時間を奪っていた。本発明では、X線の発生条件(X線のエネルギー等)、撮影の方向、撮影して得た画像に対する処理の条件、その他種々の設定をセットにしてまとめ、さらに、そのセットを使用目的(対象部位や治療種別)ごとのグループに分類する。これにより、使用目的に応じて適切な設定の候補が絞り込めるため、少ない候補の中からセットを選ぶだけで瞬時に最適な設定を行うことが可能となる。
本発明によれば、多目的に使用される汎用の装置であっても、治療中に簡単に設定変更できるようになるため、治療中における医師の作業負担を軽減できる。これにより、医師が治療に集中できるだけでなく、適切なX線照射条件にすぐ設定できるため、被ばくの低減にも寄与する。
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