北海道知事賞
酪農パーラー排水の処理装置及び浄化方法(特許第5631611号)
【北海道発明協会】
内海 洋 |
株式会社アクト 代表取締役 |
西崎 邦夫 |
国立大学法人帯広畜産大学 客員教授 |
本発明は、基本特許である球状セラミックスを利用した脂肪球微細化処理工程(ACTシステム)、曝気槽、細菌の担持体(活性化石炭)、沈殿槽からなる廃水処理装置であり、難処理廃水である酪農パーラーを低コストで効率よく処理できる。
本発明は、ゼオライト粒子、石炭粒子、ガラス粒子及び有機バインダーからなる混合物を成型して焼成した表面に凹凸を有するセラミックス部材が充填された処理室に高濃度生乳が含有した排水を通過させる装置である。排水がセラミックス部材と衝突することによって、生乳の脂肪球が効率的に微粒化して、より細かい粒子の脂肪球として分散できる。これによって、排水処理細菌が処理可能な粒子になり、難廃水の処理能力を向上させる。
本発明を活用した排水処理装置は酪農家の排水処理能力を飛躍的に向上させており、環境負荷の低減に貢献している。徐々に全国的に受注が増加しており、食品工場への納入も期待される。
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