文部科学大臣賞
伸縮性人工皮革(特許第4935721号)
[岐阜県発明協会]
上野 勝 |
東レ株式会社 不織布技術部 マイクロファイバー技術課 部員 |
石倉 康弘 |
東レ株式会社 不織布技術部 マイクロファイバー技術課 部員 |
田口 孝昭 |
岐阜殖産株式会社 管理部門 管理部門長兼管理部長 |
実 施 功 績 賞
日覺 昭廣 |
東レ株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、熱処理することで糸条がバネ構造を形成して伸縮性を発現する織編物を人工皮革内部に挿入し、次いで揉みながら熱処理を行うことで得られるスエード調伸縮性人工皮革に関するものである。
本発明では、固有粘度差のある2種類以上のポリエチレンテレフタレート系重合体が、繊維長さ方向に沿ってサイドバイサイド型に張り合わされた複合繊維および/または偏心芯鞘複合繊維からなる糸条を含む織編物を、極細繊維と高分子弾性体とを含むシート内部に挿入後、110℃以上の加熱下で揉むことで、シート内部で織編物の糸条がバネ構造を形成して伸縮性に優れた人工皮革を得るものである。
本発明により、これまで難しかった伸縮性人工皮革を得ることができ、スエードが持つ優美な外観を活かしながら、着心地が良く、細身のシルエットを表現できることから、国内外のアパレルメーカーに採用された。
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