日本弁理士会会長賞
高精度燃料噴射フィードバック制御装置(特許第4840288号)
[愛知県発明協会]
石塚 康治 |
株式会社デンソー パワトレインシステム開発部 システム先行開発1室 室長 |
中田 謙一郎 |
株式会社デンソー ディーゼル噴射事業部 ディーゼル先行開発室 開発3課 担当係長 |
竹内 克彦 |
株式会社デンソー ディーゼル噴射事業部 事業部長 |
実 施 功 績 賞
有馬 浩二 |
株式会社デンソー 取締役社長 |
本発明は、ディーゼルエンジン用燃料噴射装置の噴射精度補償技術に関するものであり、インジェクタ内部に圧力センサを搭載して(図1)、燃料噴射中の圧力変化を高速検出し、この圧力波形に基づいて実際の噴射量等が所望値となるよう噴射指令を修正する技術である(図2)。
本発明の特徴は、噴射中の燃料圧力波形の変化点に着目し、噴射開始や終了といった代表的な点を検出して噴射の形を幾何学的に計算し、そこから噴射量等を計算する点である。具体的には、圧力変化を検出しやすいインジェクタ内部に圧力センサを搭載し、噴射中の圧力を連続で高速サンプリングして噴射の形を推定し、そこから噴射量等を計算し噴射指令を修正するものである。
本発明により、生涯に亘って噴射精度は大幅に向上し、従来にない高精度噴射装置を実現することができた。これにより、様々なディーゼルエンジンでクリーンな排ガス、燃費向上、エンジンの静粛性向上に貢献している。
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