【平成27年度関東地方発明表彰】
発明協会会長奨励賞
氏名: | 上川 満 |
会社名: | 本田技研工業株式会社 |
部署・役職: | パワートレインユニット製造部 品質管理室 研究開発ブロック 技術主任 |
発明の名称: | ドライブシャフトの製造方法 |
特許第5394523号【受賞発明の内容】 |
発明のポイントをお教えください
ドライブシャフトは、トランスミッションを介して駆動力をタイヤに伝えるFF車にとって大変重要な機能を持った部品です。
ポイントは、弊社開発の高強度材を安定して生産する為、鋼材の寸法精度に着目し偏径差と製品強度の相関を取り閾値を決めた点です。高強度な材料ほど焼入れ工程で敏感になりますが、鋼材の寸法精度が高いと全体にバランス良く狙いの焼入れ硬さが得られます。即ち高い製品強度が安定して得られます。
ポイントは、弊社開発の高強度材を安定して生産する為、鋼材の寸法精度に着目し偏径差と製品強度の相関を取り閾値を決めた点です。高強度な材料ほど焼入れ工程で敏感になりますが、鋼材の寸法精度が高いと全体にバランス良く狙いの焼入れ硬さが得られます。即ち高い製品強度が安定して得られます。
苦労した点はどこでしょうか
・どうしても強度は譲れない、だけど過敏な材料にはしたくない。
・安定した焼き入れ性を確保して、加工性も良い材料にしたい。
・Made in Japanの技術だけど現調のベースにしたい。
など開発当初から相反するハードルの高い目標を設定したので、それを達成する為の管理項目と閾値の設定は試行錯誤の連続でした。
鋼材の形状や寸法精度をミクロン単位で管理するなど、日本ならではの素晴らしい素材を活かし、安定した加工性と他にはない高強度が両立したドライブシャフトを実現しました。
・安定した焼き入れ性を確保して、加工性も良い材料にしたい。
・Made in Japanの技術だけど現調のベースにしたい。
など開発当初から相反するハードルの高い目標を設定したので、それを達成する為の管理項目と閾値の設定は試行錯誤の連続でした。
鋼材の形状や寸法精度をミクロン単位で管理するなど、日本ならではの素晴らしい素材を活かし、安定した加工性と他にはない高強度が両立したドライブシャフトを実現しました。
受賞のご感想をお願いします
造り込みの技術を高く評価して頂き、発明協会会長奨励賞を受賞できた事を大変光栄に思っております。
この度の受賞は私自身の励みになるばかりでなく、各現場で日夜奮闘する技術者たちの努力も評価して頂けたことを大変うれしく思っています。
今後もMade in Tochigi≠グローバルカーに載せて世界に発信して行ける様に鋭意努力して参ります。有難うございました。
この度の受賞は私自身の励みになるばかりでなく、各現場で日夜奮闘する技術者たちの努力も評価して頂けたことを大変うれしく思っています。
今後もMade in Tochigi≠グローバルカーに載せて世界に発信して行ける様に鋭意努力して参ります。有難うございました。
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