文部科学大臣発明奨励賞
燃料電池用一酸化炭素除去触媒(特許第4342148号)
【大阪発明協会】
越後 満秋 |
大阪ガス株式会社 エネルギー技術研究所 表面科学チーム 課長 |
田畑 健 |
大阪ガス株式会社 リビング事業部 商品技術開発部長 |
山﨑 修 |
大阪ガス株式会社 リビング事業部 商品技術開発部 シニアリサーチャー |
実 施 功 績 賞
本荘 武宏 |
大阪ガス株式会社 代表取締役社長 社長執行役員 |
本発明は、家庭用の固体高分子形燃料電池(PEFC)システムを実用化する上で新たに開発が必要となっていた一酸化炭素除去触媒に関するものである。
一般家庭でPEFCにより発電を行うシステムでは、各家庭に供給されている都市ガス等の原燃料からPEFCを被毒する一酸化炭素を10 ppm以下に低減した改質水素ガスを得てPEFCに供給するための原燃料改質プロセスが必要となるが、そこで使用可能な一酸化炭素除去触媒の開発成否が家庭用PEFCシステム実現のカギであった。本発明の一酸化炭素除去触媒は、触媒表面を高度に活性化したもので、効率良く長期に渡り広い温度域で改質水素ガス中の一酸化炭素を10 ppm以下に除去可能となり、家庭用に適用可能となった。
本発明の一酸化炭素除去触媒が開発されたことにより、都市ガスやLPG等を原燃料として発電を行う総合効率の高い燃料電池システム(エネファーム)を一般家庭に導入することが可能となり、低炭素社会実現に向けて大きく貢献した。
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