【平成26年度四国地方発明表彰】
中小企業庁長官奨励賞
発明のポイントをお教えください
紙やプラスチック容器等に充填包装された食品は、微生物による品質劣化を防ぐため、容器を過酸化水素等で殺菌した後、充填、シール包装します。HACCPでは包材の殺菌に使用する過酸化水素の使用量が重要管理点となります。過酸化水素は発泡性が著しいため汎用の流量計では不具合が生じていました。一般的な流量測定原理を応用、システム全体の構成を考え、ある部品形状に着目したことが効果を発揮しました。最小限の改善で低コスト、リアルタイム監視できるシンプルなシステムとして食品充填機の容器殺菌セクションに搭載されています。
苦労した点はどこでしょうか
当時、最新鋭の充填機の開発を進める上で様々な開発アイテムがありました。その一つとしてサニタリー性の向上が上げられ、充填機の自動丸洗い機能、新しい容器殺菌システムが完成されていました。しかし、容器殺菌システムの過酸化水素使用量の監視技術は、従来技術を採用する状態で取り残され、短期間での開発が求められていました。開発の時間が限られた中、システム単体では完成しましたが、既存の殺菌装置に組込む際にうまくフィットせず新たな問題が生じ、殺菌装置側の改善が必要になりました。
受賞のご感想をお願いします
この度は、大変名誉ある賞をいただきましてありがとうございます。心から感謝申し上げます。お客様である食品工場様は、日々消費者に安全で安心な食品を提供され、その製造工程の中で弊社の充填機を信頼してご使用いただいております。今後もお客様のニーズに応えるべく、食品業界の発展のため更なる技術の向上に努力して参りたいと思います。
本開発に関しましてご協力をいただきました皆様に心より感謝申し上げます。
本開発に関しましてご協力をいただきました皆様に心より感謝申し上げます。
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