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平成26年度関東地方発明表彰

特許庁長官奨励賞

高尿酸血症・痛風治療薬フェブキソスタットの発明(特許第2725886号)

【発明協会(東京)】

近藤 史郎

帝人株式会社 帝人グループフェロー
近藤研究室 室長

福島 久

帝人ファーマ株式会社 医薬医療情報部

長谷川 雅一

ジャパンワクチン株式会社

永田 郁雄

帝人ファーマ株式会社 在宅医療学術部
プロダクトマネージャー

長田 良雄

産業医科大学 医学部 免疫学・寄生虫学講座
准教授

小森谷 恵司

元 帝人株式会社 生物医学総合研究所

山口 久夫

星薬科大学 非常勤講師

実 施 功 績 賞

鈴木 純

帝人株式会社 代表取締役社長執行役員


本発明は、世界でも約40年ぶりとなる、高尿酸血症及び痛風のための新しい治療薬に関する発明である。本発明のフェブキソスタットは強い尿酸低下作用を有し、1日1回の服薬で幅広い患者層に有効な新薬である。
発明者らは、従来薬とは構造が大きく異なるチアゾール誘導体にキサンチン酸化還元酵素(XOR)阻害作用を見出し、種々合成展開の結果、従来薬に比べて千倍以上強いXOR阻害活性を有するフェブキソスタットの発見に至った。本薬はヒトにおいても強い尿酸低下作用を有し、低用量で優れた治療効果を発揮する。さらに従来薬では効果が弱い患者、及び腎機能が低下した患者でも同等の尿酸低下作用を示すことから、幅広い患者に有効であることが明らかとなった。
本発明により、これまで治療手段が限られていた患者に新しい選択肢を提供した。すでに国内販売額は3年足らずでトップシェアとなり、また日本発の治療薬として、100ヶ国以上の国と地域で販売若しくは導出契約が締結されている。

高尿酸血症・痛風治療薬フェブキソスタットの発明

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