日本弁理士会会長奨励賞
高耐久性高分子電解質膜(特許第3983259号)
【神奈川県発明協会】
三宅 直人 |
旭化成イーマテリアルズ株式会社 燃料電池材料プロジェクト プロジェクト長 |
本多 英司 |
旭化成イーマテリアルズ株式会社 取締役 兼 執行役員 |
脇添 雅信 |
旭化成ケミカルズ株式会社 交換膜事業部 電解システム技術部 |
実 施 功 績 賞
高山 茂樹 |
旭化成イーマテリアルズ株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、水素と空気中の酸素とを化学反応させて電気と熱をつくりだすクリーンなエネルギー発電システムである固体高分子形燃料電池に必須である高分子電解質膜に関するものであり、その高耐久化を実現したものである。
本発明は、主体となるフッ素系高分子電解質ポリマー(パーフルオロカーボンスルホン酸ポリマー)に特定の海島構造を形成させる添加剤を、特殊な混合方法によりフッ素系高分子電解質ポリマー中に添加、分散させることにより、固体高分子形燃料電池の長年の課題であった過酸化水素や過酸化ラジカルによる化学劣化を抑制し、化学耐性を飛躍的に高めるものである。
本発明は、電解質膜の耐久性を従来材料の30倍以上に向上させることを可能にし、家庭用コージェネレーションシステム(エネファーム)や燃料電池自動車の実用化に貢献し、化石燃料の使用減及びCO2削減につながるものである。
Copyright©1996- Japan Institute of Invention and Innovation All rights reserved