関東経済産業局長賞
リチウムイオン二次電池用負極材料(特許第3325021号)
【茨城県発明協会】
石井 義人 |
日立化成工業株式会社 機能材料事業本部無機材料開発部 主任研究員 |
西田 達也 |
日立化成工業株式会社 機能材料事業本部無機材料開発部 主管研究員 |
藤田 淳 |
日立化成工業株式会社 機能材料事業本部無機材料開発部 主管研究員 |
山田 和夫 |
元日立化成工業株式会社桜川工場開発部長 |
実 施 功 績 賞
田中 一行 |
日立化成工業株式会社 執行役社長 |
本発明は、リチウムイオン二次電池(LIB)の負極に使用される負極活物質に関し、複数の粒子を集合させた球塊状の黒鉛粒子とすることで、LIBの高容量化を実現し、急速充放電及びサイクル特性を向上することができる。
本発明の負極材料における個々の微粒子は高結晶性の黒鉛であり、多くのリチウムイオンを吸蔵することができ高容量化を実現すると同時に、特徴的な構造により様々な方向からリチウムイオンを吸蔵・放出することができるため、急速充放電及びサイクル特性が向上する。また、粒子内部の細孔が、充放電による負極の膨張収縮を緩和するため、サイクル特性が向上する。さらに、この細孔中に電解液が染み込むことで、粒子内部からもリチウムイオンが移動可能となり、急速充放電特性が向上する。
本発明を適応したLIB用負極材料は、優れた諸特性を実現することが評価され、多くの電池メーカーへ採用され、世界トップシェアを占め、今日のリチウムイオン二次電池の普及に大きく貢献している。
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